北朝鮮の経済事情

北朝鮮では2つの経済を考えなければならない。1つは国民の経済である。これは餓死者が出はじめているということから、相当に悪いと思われるが、金正恩はそれには意を介しない。もう一つの経済は金正恩が集める宮廷経済である。これは麻薬密輸、中東へのミサイル輸出、偽札作り、サイバー強盗などでの裏稼業で集めたものである。この資金でミサイル開発、100万人軍隊維持、6000人といわれるサイバー軍団の維持などを行ってきたのである。経済制裁で国民の経済は締め付けられたが、ここにきて裏稼業の締め付けが効いてきたのかもしれない。金正恩が外貨を支払えないということは、宮廷経済も行き詰まっているのかも知れない。

今回の米朝会談の落としどころは、北朝鮮アメリカに届くミサイルのみ廃止。韓国・日本に届くミサイルは保持。アメリカは理由なく北朝鮮は攻撃しない。韓国。日本の同盟国を攻撃するときは反撃もありうる、ということぐらいであろう。

中国・韓国は実質経済制裁をざるのようにしているので、裏稼業を始めようとしているのだろう。アメリカは軍隊を韓国から引き上げようとしているというが、それは嘘であり、大軍を持つ国はそれを維持するために紛争。対立地域は継続させたいのが本音である。北朝鮮の裏稼業の回復が遅いようなら、北朝鮮は崩壊に向かうかもしれない。